スノボ0年 ~タウン&ビーチ・ガール編~ ゆい(16)

スノーボード歴がある人にスノーボードのことを聞けば、そりゃ~リアルタイムのニュースやイケてるブランドまで、幅広いアンサーが返ってくるに違いない。しか~し、スノーボードをまったくやったことがない人に聞いてみたら……っていうある意味チャレンジ的な連載企画。第1回目の今号は、タウンや海に出没していた女のコたちをキャッチ。いったいどんなアンサーが返ってきたのか~ぁ~。

Photos: Masashi Ura


ゆい(16)

Q1. スノーボードのイメージは?
A. 難しそうですよね

Q2. 知っているスノーボーダーは?
A. ん~~いないです

Q3. スノーボーダーへ一言!
A. ケガしないで欲しい

Q4. スノーボーダーと付き合ってみたい?
A. 心配なんで…

Q5. スノーボードをやってみたい?
A. はい

スノボ0年 ~タウン&ビーチ・ガール編~ ナオK(24)

スノーボード歴がある人にスノーボードのことを聞けば、そりゃ~リアルタイムのニュースやイケてるブランドまで、幅広いアンサーが返ってくるに違いない。しか~し、スノーボードをまったくやったことがない人に聞いてみたら……っていうある意味チャレンジ的な連載企画。第1回目の今号は、タウンや海に出没していた女のコたちをキャッチ。いったいどんなアンサーが返ってきたのか~ぁ~。

Photos: Masashi Ura


ナオK(24)

Q1. スノーボードのイメージは?
A. オシャレな冬のスポーツ

Q2. 知っているスノーボーダーは?
A. 平野歩夢

Q3. スノーボーダーへ一言!
A. 本当にケガに気をつけてください

Q4. スノーボーダーと付き合ってみたい?
A. 思いません(笑)

Q5. スノーボードをやってみたい?
A. やってみたいです

スノボ0年 ~タウン&ビーチ・ガール編~ ミリ(21)

スノーボード歴がある人にスノーボードのことを聞けば、そりゃ~リアルタイムのニュースやイケてるブランドまで、幅広いアンサーが返ってくるに違いない。しか~し、スノーボードをまったくやったことがない人に聞いてみたら……っていうある意味チャレンジ的な連載企画。第1回目の今号は、タウンや海に出没していた女のコたちをキャッチ。いったいどんなアンサーが返ってきたのか~ぁ~。

Photos: Masashi Ura


ミリ(21)

Q1. スノーボードのイメージは?
A. 難しそう~~

Q2. 知っているスノーボーダーは?
A. 知らないです

Q3. スノーボーダーへ一言!
A. あんなこと出来て凄いと思います

Q4. スノーボーダーと付き合ってみたい?
A. 付き合ってみたい

Q5. スノーボードをやってみたい?
A. 出来たらやってみたい

スノボ0年 ~タウン&ビーチ・ガール編~ しおん(25)

スノーボード歴がある人にスノーボードのことを聞けば、そりゃ~リアルタイムのニュースやイケてるブランドまで、幅広いアンサーが返ってくるに違いない。しか~し、スノーボードをまったくやったことがない人に聞いてみたら……っていうある意味チャレンジ的な連載企画。第1回目の今号は、タウンや海に出没していた女のコたちをキャッチ。いったいどんなアンサーが返ってきたのか~ぁ~。

Photos: Masashi Ura


しおん(25)

Q1. スノーボードのイメージは?
A. 男の人がやるイメージですね

Q2. 知っているスノーボーダーは?
A. スケボーやる人なら分かる。スノーボーダーだと、なんとか歩夢くん…

Q3. スノーボーダーへ一言!
A. 頑張ってください!

Q4. スノーボーダーと付き合ってみたい?
A. 付き合うっていうか、応援はしたいと思う

Q5. スノーボードをやってみたい?
A. 誘われたらやってみたい

スノーボードのパイオニアブランドとは

スノーボードのパイオニア的ブランドとして知られているのが、BURTONとSIMSだ。BURTONはジェイク・バートン氏が設立。SIMSは今は亡きトム・シムス氏が設立したブランド。それぞれがブランドのオーナーの名前がつけられ、スノーボードの創世記においては勢力を2分するほどの勢いを誇ったブランドである。イケてるスノーボーダーを目指すキミは、この2名の名前は頭のどこかに記憶しておいて欲しいものだ。スノーボードの歴史の創世記においては、1枚のソリのような板キレの時代に遡る。

それぞれのブランドが切磋琢磨しながら、スノーボードの理想的なカタチを模索することから、この世界はスタート。その後様々なブランドが参入し、用具開発の進化をさらに早めたのだが、バインディングそのもの、ハイバックやバインディング固定するインサートホール、前後対称のツインチップと呼ばれるボード形状、逆に左右非対称の形状、今や当たり前のものたちの多くがこのブランドから生まれてきた。

それと、スノーボードを日本で初めてつくった人っていうのにも、面白いエピソードがある。MOSSというブランドの社長を務める田沼進三氏は、なんとサーフボードを雪山に持ち込んで滑ったというのである。それをヒントに国内でもスノーボードを開発したというわけ。

スノーボードにまつわる、自由な発想、自由奔放なノリ、そんな話でもわかるようにこのスポーツは自由に愉しむべきものなのである。

横ノリは、こーんなこともできるんだ

スノーボードは、知ってのとおり、サーフィンやスケードボード同様、横ノリである。スキーは、斜面に対して真正面に滑るけど、スノーボードは横向き。フリースタイルやオールラウンド用のスノーボードのテイル(ボードの後端部)がノーズと同じように若干幅広く、そして上に上がっているのである。浮力のためだけじゃない。それは、通常の横向きとは。逆向きの乗り方(フェイキー、もしくはスイッチスタンス)でも滑ることを前提にボードがデザインされているというところ。これはスキーとは大きく違うところだ。スキーだったら、逆向きっていうのは後ろ向きになるので、なかなか滑りにくい。フリースタイルのスキーでは、まあこの点はまた違うお話にはなるのだが、スノーボードは横ノリを基本とし、逆向きでもテクニックさえあれば、同じように滑ることができるスグレモノなのである。そこで540度(1回転半)とか900度(2回転半)とかのスピン技(回転技)が出来たりと、いろんな可能性も広がっているのである。

スノーボードの大革命、それはバインディングとエッジがついたこと

歴史的な部分から見ると、「スノーサーフィン」「パウダー」の次のキーワードは「バインディング」と「エッジ」。ここまでいくとちょっとマニアックな知識にはなるのだけれど、知っていると「スノーボードの歴史のことを、よく知っているイケてるヤツだなぁ」という決めてになるキーワードである。

スノーサーフィンという、それまでのいわゆるパウダーを滑るための用具から、その可能性を、さらに広げるためにスノーボードに装着されたパーツが、「バインディング」と「エッジ」である。スノーボードは前述したようにスキーの発想よりも、サーフィンの発想で生まれたものだから、そもそもその始まりはただの板1枚。バインディングとエッジを装着したのは1980年代になってから。どっちが先かというと「バインディング」の方が先で、80年代前半に登場。それでも最初のカタチは、足を入れるベルトみたいなもので、ターンを行うためのカタチを模索していくうちに、今のようなバインディングにあるカタチ、ブーツの後部を支えるハイバックを装着したり、軽量化されたり、自由な動きを活かしながら、しっかりしたホールド感をもたらすようなカタチへと進化したのである。

その後エッジが装着。それ以前にはサーフボードのようなフィンがスノーボードにも装着されていた時代もあった。エッジが付いたのは80年代半ばのことである。エッジがない時代のスノーボードは、やはりパウダー以外の、例えばゲレンデの固いバーンなんかでは、まったく乗りづらいものだった。

このバインディングとエッジが付いたことでスノーボードはさらに進化し、ビッグエアーも、ゲレンデでの圧雪バーンでもシャープなカービングターンが可能になった。スキーでは当たり前のことなのになぁ…なんて思うかもしれないけど、とにかくスノーボードは、スキーよは全く違う新しい遊びとして発想・進化してきたのである。

今やスノーボードはオリンピック種目でもあるし、スキーと同じみたいに言われてきた面もあるけれど、こういう歴史を知っていれば「スキーとは違う」ということがおわかりいただけるだろう。だからこそ、スノーボードのスタイルやファッションは、スキーとは違う独自の個性を持っているのである。

キミの周りで、もし、ここまでスノーボードのことについて知っている人がいれば、その人は、相当イケてるスノーボーダー、もしくはほとんどギョーカイ人と思って間違いない。いや、そしてもしかしたら、読者のキミと同じく、この原稿を熟読したラッキーなヤツかもしれないね。

パウダーを気軽に愉しむのは、ボードの幅のおかげ

ご存知のようにスノーボードは1枚の板である。足のつま先からかかとを横向きにもセットできる幅が、パウダースノーを愉しむ上で、重要な役割を果たしているのだ。この幅によってボードに浮力がもたらされている。また、ノーズ(ボードの先端)が少し上がっているのは、雪にボードが潜っていかないように編み出されたもので、幅があり、ノーズの反り上がりも多めのスノーボードは、パウダースノーで大きな浮力をもたらすわけ。

スキーだとこのボードの浮力というのが2枚の板のバランスを上手にキープできていないと、ノーズがパウダースノーに潜って大転倒。だから、スキーでパウダーを滑るには高度な技術を要するのである。

とわいえスノーボードのノーズの大きな浮力をもってしても、乗り方が悪く、バランスがとれていなかったり、スピードがなかったりすると。スキーと同じようにズブズブとパウダースノーにノーズが潜ってしまう。また、ボードの形状によっても、ノーズの幅とか、全体のデザインによってパウダースノーで乗りやすいものと、そうでないものがある。まあ、それでもスキーに比べ、気軽にパウダーを愉しめることが、スノーボードの大きな魅力であることは間違いない。

だから、イケてるスノーボーダーを志す諸君としては、いつまでもゲレンデでコケまくっていたり、チョロチョロ、クネクネと緩斜面でのターンばかりで遊んでいてはいけない。雪が降ればワクワク、パウダーを求める。それこそがイケてるスノーボーダーのひとつの証でもあるのだから。

スノーボードは、もともとパウダースノーを滑るもの

スノーボードの醍醐味は、なんといってもパウダースノー。イケてるスノーボーダーを志す諸君としては、パウダーを華麗にメイクして愉しみたいものである。

スキーで深いパウダースノーを滑ろうとすると、上手く滑るには相当な技量と修練が必要だ。しかし、スノーボードは意外と簡単。もともとスノーボードはパウダーを滑るためにつくられたものだから、ちょっとコツさせつかめば、初心者だってそれなりにパウダースノーを滑る快感を味わうことも出来るのである。その反面、深いパウダースノーにはまると脱出が大変な場合があるということは覚えておくべし。特に気をつけるべきは緩斜面の深いパウダー。お調子こいて、緩い斜面のコースの端のパウダーに、ひょいひょいっと入っていくなり、失速。それで一巻の終わりである。緩斜面のパウダーでの再スタートは至難の技。まあ、そうなったらバインディングを外して、もがきながらでも圧雪されたコースまで戻るしか手はない。

よく、こんな光景はシーズン中見かけるのだが、読者の諸君にはこんなことを繰り返して無駄な体力を消耗しないでほしいものである。

イケてるスノーボーダーはスノーボードの歴史も知っている

今やスノーボードの歴史を知ってれば、ヒーローになれるかも

「スノーボードっていつからあるの?」
「もう35年以上前からかなぁ…」
「スキーとスノーボード、どっちが先?」

もちろんスキーに決まっているのだが、今やそれすらも知らない人がいてもおかしくないくらいに、スノーボードは一般的なウインタースポーツになっている。そもそも、最初からそんな状態であったわけでもなく、かつてはウインタースポーツの異端児的な扱いで、日本全国ほぼ人気のスキー場では「スノーボード禁止」なんて文言を掲げられ、滑走可能なゲレンデは超マイナーなところばかり。頭ごなしに「スノーボードは危ない」「ゲレンデに座り込み邪魔」「スノーボーダーはマナーが悪い」仕舞いには「不良のスポーツだ」と言われ、スキー場からの締め出し状態。しかしそんな状況にも関わらず、スノーボーダーは増え続け、スキー場も「これはヤバい」「スノーボーダーを受け入れないとお客が激減」そんな流れで、今やほとんどのスキー場でスノーボードは普通にできるし、逆にスノーボーダーの比率が多いスキー場も当たり前に多い。
そんなわけで、じゃあ、世の中を大きくひっくり返したそのスノーボードたるもののルーツは?というお話である。

スノーボードの原型がつくられたのは1970年代。もともとのアイディアの発端は、雪上のサーフィンであった。だからほとんど最初はソリみたいな感じのもので、それを使ってパウダースノーの上で雪上のサーフィンを楽しんでいたというわけ。

実際のところ、1980年代は「スノーボード」も「スノーサーフィン」と呼ばれることも多く、はっきりと「スノーボード」という名前が完全に定着したのは1980年代後半に入ってからである。実はここ最近、そのルーツとも繋がる「スノーサーフ」というスタイルが復活、かつて創世記にあったような形状の板を復刻させつつ、現在のテクノロジーと融合させて、新たなるパウダーライディングやターンを楽しむ流れも出てきているのだが、そんなことも踏まえてスノーサーフィン話なんかが、饒舌で語れたら、キミはもうヒーローになれること間違い無し。だから、たまに会話の中に「昔はさ。スノーサーフィンとか呼ばれていたんだよね」「雪山の斜面を波のフェイスにみたてて、ターンしてごらんよ。まさにサーフィンの乗り方じゃん」みたいに。

そうすれば、「コイツ、歴史も知ってるし、今の最新の流れも知ってる。昔からスノーボードをやってる血統書付の本物スノーボーダーか」っと周囲から羨望と尊敬を集めることになり、達人を装うことも可能である。ただし、ゲレンデに出た時にはそれなりの腕前を期待されるので要注意。
そんなときはゲレンデ横の壁にでも一発当て込んでサーフィン風に軽やかにターンを決めてほしい。そのくらいの技術は磨いておくべし、だけどね。。