スノーボードのパイオニアブランドとは

スノーボードのパイオニア的ブランドとして知られているのが、BURTONとSIMSだ。BURTONはジェイク・バートン氏が設立。SIMSは今は亡きトム・シムス氏が設立したブランド。それぞれがブランドのオーナーの名前がつけられ、スノーボードの創世記においては勢力を2分するほどの勢いを誇ったブランドである。イケてるスノーボーダーを目指すキミは、この2名の名前は頭のどこかに記憶しておいて欲しいものだ。スノーボードの歴史の創世記においては、1枚のソリのような板キレの時代に遡る。

それぞれのブランドが切磋琢磨しながら、スノーボードの理想的なカタチを模索することから、この世界はスタート。その後様々なブランドが参入し、用具開発の進化をさらに早めたのだが、バインディングそのもの、ハイバックやバインディング固定するインサートホール、前後対称のツインチップと呼ばれるボード形状、逆に左右非対称の形状、今や当たり前のものたちの多くがこのブランドから生まれてきた。

それと、スノーボードを日本で初めてつくった人っていうのにも、面白いエピソードがある。MOSSというブランドの社長を務める田沼進三氏は、なんとサーフボードを雪山に持ち込んで滑ったというのである。それをヒントに国内でもスノーボードを開発したというわけ。

スノーボードにまつわる、自由な発想、自由奔放なノリ、そんな話でもわかるようにこのスポーツは自由に愉しむべきものなのである。

横ノリは、こーんなこともできるんだ

スノーボードは、知ってのとおり、サーフィンやスケードボード同様、横ノリである。スキーは、斜面に対して真正面に滑るけど、スノーボードは横向き。フリースタイルやオールラウンド用のスノーボードのテイル(ボードの後端部)がノーズと同じように若干幅広く、そして上に上がっているのである。浮力のためだけじゃない。それは、通常の横向きとは。逆向きの乗り方(フェイキー、もしくはスイッチスタンス)でも滑ることを前提にボードがデザインされているというところ。これはスキーとは大きく違うところだ。スキーだったら、逆向きっていうのは後ろ向きになるので、なかなか滑りにくい。フリースタイルのスキーでは、まあこの点はまた違うお話にはなるのだが、スノーボードは横ノリを基本とし、逆向きでもテクニックさえあれば、同じように滑ることができるスグレモノなのである。そこで540度(1回転半)とか900度(2回転半)とかのスピン技(回転技)が出来たりと、いろんな可能性も広がっているのである。

スノーボードの大革命、それはバインディングとエッジがついたこと

歴史的な部分から見ると、「スノーサーフィン」「パウダー」の次のキーワードは「バインディング」と「エッジ」。ここまでいくとちょっとマニアックな知識にはなるのだけれど、知っていると「スノーボードの歴史のことを、よく知っているイケてるヤツだなぁ」という決めてになるキーワードである。

スノーサーフィンという、それまでのいわゆるパウダーを滑るための用具から、その可能性を、さらに広げるためにスノーボードに装着されたパーツが、「バインディング」と「エッジ」である。スノーボードは前述したようにスキーの発想よりも、サーフィンの発想で生まれたものだから、そもそもその始まりはただの板1枚。バインディングとエッジを装着したのは1980年代になってから。どっちが先かというと「バインディング」の方が先で、80年代前半に登場。それでも最初のカタチは、足を入れるベルトみたいなもので、ターンを行うためのカタチを模索していくうちに、今のようなバインディングにあるカタチ、ブーツの後部を支えるハイバックを装着したり、軽量化されたり、自由な動きを活かしながら、しっかりしたホールド感をもたらすようなカタチへと進化したのである。

その後エッジが装着。それ以前にはサーフボードのようなフィンがスノーボードにも装着されていた時代もあった。エッジが付いたのは80年代半ばのことである。エッジがない時代のスノーボードは、やはりパウダー以外の、例えばゲレンデの固いバーンなんかでは、まったく乗りづらいものだった。

このバインディングとエッジが付いたことでスノーボードはさらに進化し、ビッグエアーも、ゲレンデでの圧雪バーンでもシャープなカービングターンが可能になった。スキーでは当たり前のことなのになぁ…なんて思うかもしれないけど、とにかくスノーボードは、スキーよは全く違う新しい遊びとして発想・進化してきたのである。

今やスノーボードはオリンピック種目でもあるし、スキーと同じみたいに言われてきた面もあるけれど、こういう歴史を知っていれば「スキーとは違う」ということがおわかりいただけるだろう。だからこそ、スノーボードのスタイルやファッションは、スキーとは違う独自の個性を持っているのである。

キミの周りで、もし、ここまでスノーボードのことについて知っている人がいれば、その人は、相当イケてるスノーボーダー、もしくはほとんどギョーカイ人と思って間違いない。いや、そしてもしかしたら、読者のキミと同じく、この原稿を熟読したラッキーなヤツかもしれないね。

パウダーを気軽に愉しむのは、ボードの幅のおかげ

ご存知のようにスノーボードは1枚の板である。足のつま先からかかとを横向きにもセットできる幅が、パウダースノーを愉しむ上で、重要な役割を果たしているのだ。この幅によってボードに浮力がもたらされている。また、ノーズ(ボードの先端)が少し上がっているのは、雪にボードが潜っていかないように編み出されたもので、幅があり、ノーズの反り上がりも多めのスノーボードは、パウダースノーで大きな浮力をもたらすわけ。

スキーだとこのボードの浮力というのが2枚の板のバランスを上手にキープできていないと、ノーズがパウダースノーに潜って大転倒。だから、スキーでパウダーを滑るには高度な技術を要するのである。

とわいえスノーボードのノーズの大きな浮力をもってしても、乗り方が悪く、バランスがとれていなかったり、スピードがなかったりすると。スキーと同じようにズブズブとパウダースノーにノーズが潜ってしまう。また、ボードの形状によっても、ノーズの幅とか、全体のデザインによってパウダースノーで乗りやすいものと、そうでないものがある。まあ、それでもスキーに比べ、気軽にパウダーを愉しめることが、スノーボードの大きな魅力であることは間違いない。

だから、イケてるスノーボーダーを志す諸君としては、いつまでもゲレンデでコケまくっていたり、チョロチョロ、クネクネと緩斜面でのターンばかりで遊んでいてはいけない。雪が降ればワクワク、パウダーを求める。それこそがイケてるスノーボーダーのひとつの証でもあるのだから。

スノーボードは、もともとパウダースノーを滑るもの

スノーボードの醍醐味は、なんといってもパウダースノー。イケてるスノーボーダーを志す諸君としては、パウダーを華麗にメイクして愉しみたいものである。

スキーで深いパウダースノーを滑ろうとすると、上手く滑るには相当な技量と修練が必要だ。しかし、スノーボードは意外と簡単。もともとスノーボードはパウダーを滑るためにつくられたものだから、ちょっとコツさせつかめば、初心者だってそれなりにパウダースノーを滑る快感を味わうことも出来るのである。その反面、深いパウダースノーにはまると脱出が大変な場合があるということは覚えておくべし。特に気をつけるべきは緩斜面の深いパウダー。お調子こいて、緩い斜面のコースの端のパウダーに、ひょいひょいっと入っていくなり、失速。それで一巻の終わりである。緩斜面のパウダーでの再スタートは至難の技。まあ、そうなったらバインディングを外して、もがきながらでも圧雪されたコースまで戻るしか手はない。

よく、こんな光景はシーズン中見かけるのだが、読者の諸君にはこんなことを繰り返して無駄な体力を消耗しないでほしいものである。

イケてるスノーボーダーはスノーボードの歴史も知っている

今やスノーボードの歴史を知ってれば、ヒーローになれるかも

「スノーボードっていつからあるの?」
「もう35年以上前からかなぁ…」
「スキーとスノーボード、どっちが先?」

もちろんスキーに決まっているのだが、今やそれすらも知らない人がいてもおかしくないくらいに、スノーボードは一般的なウインタースポーツになっている。そもそも、最初からそんな状態であったわけでもなく、かつてはウインタースポーツの異端児的な扱いで、日本全国ほぼ人気のスキー場では「スノーボード禁止」なんて文言を掲げられ、滑走可能なゲレンデは超マイナーなところばかり。頭ごなしに「スノーボードは危ない」「ゲレンデに座り込み邪魔」「スノーボーダーはマナーが悪い」仕舞いには「不良のスポーツだ」と言われ、スキー場からの締め出し状態。しかしそんな状況にも関わらず、スノーボーダーは増え続け、スキー場も「これはヤバい」「スノーボーダーを受け入れないとお客が激減」そんな流れで、今やほとんどのスキー場でスノーボードは普通にできるし、逆にスノーボーダーの比率が多いスキー場も当たり前に多い。
そんなわけで、じゃあ、世の中を大きくひっくり返したそのスノーボードたるもののルーツは?というお話である。

スノーボードの原型がつくられたのは1970年代。もともとのアイディアの発端は、雪上のサーフィンであった。だからほとんど最初はソリみたいな感じのもので、それを使ってパウダースノーの上で雪上のサーフィンを楽しんでいたというわけ。

実際のところ、1980年代は「スノーボード」も「スノーサーフィン」と呼ばれることも多く、はっきりと「スノーボード」という名前が完全に定着したのは1980年代後半に入ってからである。実はここ最近、そのルーツとも繋がる「スノーサーフ」というスタイルが復活、かつて創世記にあったような形状の板を復刻させつつ、現在のテクノロジーと融合させて、新たなるパウダーライディングやターンを楽しむ流れも出てきているのだが、そんなことも踏まえてスノーサーフィン話なんかが、饒舌で語れたら、キミはもうヒーローになれること間違い無し。だから、たまに会話の中に「昔はさ。スノーサーフィンとか呼ばれていたんだよね」「雪山の斜面を波のフェイスにみたてて、ターンしてごらんよ。まさにサーフィンの乗り方じゃん」みたいに。

そうすれば、「コイツ、歴史も知ってるし、今の最新の流れも知ってる。昔からスノーボードをやってる血統書付の本物スノーボーダーか」っと周囲から羨望と尊敬を集めることになり、達人を装うことも可能である。ただし、ゲレンデに出た時にはそれなりの腕前を期待されるので要注意。
そんなときはゲレンデ横の壁にでも一発当て込んでサーフィン風に軽やかにターンを決めてほしい。そのくらいの技術は磨いておくべし、だけどね。。

世の中にはいくつかのタイプのショップがある

スノーボードプロショップ。お店は小さいかも知れないが、人気ブランドのスノーボード用品がいっぱい。それは、お店のオーナーや店員がバリバリのスノーボーダーだから、自分たちにとっても魅力的な商品を中心に置いているからだ。髪の毛の色や、タトゥーをしていても敬遠せず、何でも聞いてみるといい。意外とみんな丁寧にアドバイスしてくれる。初心者に対してのアドバイスもバッチリ。ボードにトラブルが生じたときなんかのアフターサービスもいい。それにサングラスやバッグ、メンテナンス用品などの品揃えも豊富なんだ。

『イケてるスノーボーダーになるためには、とりあえず安心。在庫が無くても注文できる場合もあり、いろいろ相談してみよう』

お次は、大型スポーツ店。フロアを分けて、スキーと両方扱っていたりもする。スノーボードフロアの品揃えは、プロショップほどマニア向けの商品ばかりではないが、人気ブランドはそれなりに揃う。しかしながら、ダサいブランド品も扱っているので要注意。初心者であっても、ちゃんと人気ブランドの商品を買いたいという意向をはっきり店員に言って、アドバイスしてもらおう。また、繁忙期にはバイト君もいてちょっと説明不足の場合もあるので注意しよう。

『買い物にはコツが必要。ブランド品でも少しは安くなっていたりもするが、人気商品はシーズン前に品薄になってしまう場合もあり、早めに購入しよう。あとはどんな店員に出会えるかが成功のポイントだ』

さらに、並行輸入物店。人気スノーボードブランドを並行輸入することによって安売りしている店。扱いブランド数も多く、価格も確かに安いのだが、店員も意外と知識がなかったりする。また、ボードのセッティングやアフターサービスの面が不安。この手の店の中にはシーズン前から出現し、シーズンが終わるとともに姿を消してしまうというとんでもない店もある。もし、ボードなどが壊れた場合なんていうときにはとっても困ってしまうことだろう。また、取扱商品はボード中心でウエアやアクセサリー類については品薄の場合が多い。

『初心者にはちょっとお薦めはできない。とにかくアフターサービスが心配だ。並行輸入品である限り、それなりのリスクは覚悟しないといけないのだから』

大型安売り店。何も知らない初心者を相手に、無名、不人気ブランド品やパクリ・ブランド品を扱う怪しい店。店自体は大きいが、魅力的な商品は見当たらない。ボードからウエア、アクセサリーに至るまで、怪しい安売り商品で埋め尽くされている。店員も知識に乏しいケースが多く、こういう店員が初心者を相手にしているかと思うと恐ろしい。

『この本を読んだ人は、ここではお金を使うべきではないね。どんな怪しいブランドがあるか、社会見学のつもりで出向いてみるのはいいけれど』

とにかく、本物のスノーボーダーになりたけれりゃ、まずはちゃんとしたスノーボードプロシッョップに行ってみること薦めるよ。そこではいい買い物ができるというだけでなく、スノーボードに関してのいろんな情報も得られるからね。

ちゃんとしたアドバイスと セッティングをしてくれないショップはヤバい

さて、買い物といえば、どこで買うかが問題だ。これまでにも書いているように、怪しい安売り店ではやっぱり買い物を控える方がベター。こういう店には、本物スノーボーダーはまったく興味を示さない。第一、そこには大して魅力あるものが置かれていないのだから。それに店員も「ホントにスノーボードのことよく知っているのかよ」とも思わせる知識の無さだったり。実際にそんな店員が平気で初心者にアドバイスしてたりするから怖いもんだ。

ここ最近、スノーボードを置いている店もかなり増えてきた。何しろデパートとかでも売ってるくらいだから、驚いてしまう。本当は初心者だからこそ、しっかりしたアドバイスが受けられるプロショップで買うべきだ。

なぜ?って、それは初心者は特にボードに関しての詳しい知識を持っていないわけなんだから、自分に合うボードなのかどうかを判断できないでしょ。それに自分がレギュラースタンスなのかグーフィースタンスなのかもわからないなんていう人だっている。もし、間違ってセットされてしまったら、例えば右利きのピッチャーが左利き用のグローブを使うようなもの。乗りにくさバツグンなのだ。だから、そういうことをちゃんとアドバイスしてくれて、自分にとってのベストのセッティングに合わせてもらわなくちゃいけない。それがいい加減なものだったら、きっとキミの上達はどんどん遅れてしまうのだから。

カッコ良くなりたいからスノーボード でもその格好じゃ「あー情けない」

だいたいスノーボードを始めるにはお金が結構かかるもの。いいブランドのものをウエアまでフルに揃えたら、それはやはり100,000円以上の買い物になってしまう。とはいえ「初めてスノーボードするのに、いきなりそんなにお金はかけられないよー」という人のためにも「最低でもこんな格好だけはしちゃいけない」というスタイルのポイントをあげておこう。ここにあるような格好をしてゲレンデにいたら、おそらくキミは周囲の冷たい視線を浴びてしまうはず。

まずは帽子、スノーボーダーはみんなだいたいビーニー(ニット帽)を被っている。もちろんそれは雪山が寒いからという理由もあるけど(当たり前か…)、ファッションでもあるわけ。耳が寒ければ、ビーニーを深く被って、ゴーグルでズリ上がらないように止めて防寒。だから、よくスキーヤーがしてるボアボアのついた耳アテなんかはお薦めしない。もうひとつ帽子を被っている理由には万が一逆エッジで大転倒して頭を打ってしまうなんていう時も、若干ながらもショックを和らげてくれるなんていうメリットもあるから。だから特に初心者の人は被るべし。ビーニーならブランド品でも3,000円~4,000円で買えるから。そして、わかってる人はそのかぶり方にも拘っている。とにかく避けたいのはビーニーとゴーグルの間に隙間ができて、オデコがむき出しになっているスタイル。

あえて言っておくと、ここで絶対被ってはいけないのが、フリース素材とかでつくられているバイキンマンみたいな3点トンガリタイプの帽子。「よーし、これで目立ってやろう…」なんて考えているキミは大きな間違いだ。それを被っているとゲレンデで冷たい視線で見られてしまうんだから。ゲレンデに行けば、キャップをかぶってスノーボードをしているカッコイイスノーボーダーも見かけるかもしれない。そんな彼に憧れて自分もいつもキャップをかぶってスノーボード。ちょっと待った!吹雪なのにキャップ!?たまーにいるんだ、そんなTPOをガン無視したスノーボーダーが。キャップにサングラスでカッコつけたつもりが、吹雪で下まで滑り降りてくる頃には耳は凍傷で目は涙目。そんなことにならないためにもTPOに気をつけたファッションスタイルでスノーボード楽しもう。

そして、ブーツのなかにパンツの裾を入れるのだけは絶対に止めること。スキーのパンツだと裾が狭くて仕方なくてそうなってしまうのかも知れないけれど、女の子とかでも裾をブーツのなかにしまい込んでしまっている人がいるわけ。結構、スノーボードのビギナーはこの裾処理がちゃんと出来ていないんで要注意。できれば、パンツは最低でもスノーボード用パンツを買うべきなのだ。「スノーボードとスキー両方するから…」なんて人でもスノーボード用のパンツを買うべき、スノーボード用のパンツでスキーをやっても誰も文句を言わないけれど、スノーボーダーはみんな心の中で文句を言っているのだから。それにできればしっかりと防水加工がされていて、ちゃんと裾がダブル構造になっているモノがいい。お尻や、足元が冷たいと練習するのがイヤになっちゃうんだから。

さらにジャケットだが、いくらマシなジャケットを持っていないからと言って、ゲレンデの売店で売っているようなゲレンデ名がプリントされたダサいポンチョだけは着てはいけない。おまけにスキーサークルとかでお揃いのウエアを着ていたりする人達がいるが、それをスノーボードでやったら、ダサいと言われるばかり。スノーボーダーのファッションは個性が第一。みんなで同じウエアなんていうのはかえって恥ずかしいと言われるだけなのだ。

そのウエアどこで買ったのさ!

とある大型スポーツ安売り店のスノーボードウエア売り場に行けば、いかにもスノーボーダー仕様みたいなウエアが沢山ぶら下がっている。神田のスポーツ店街なんかに行けば、お店の入り口に超お買い得なんていう手書きの看板を掲げ、スノーボード用らしいウエアも売っている。しかしながら、そうやって売られているモノのほとんどが、本物スノーボーダーに言わせれば「これ、ふざけんなよー、でしょ」みたいな、無名ブランドだったり、たとえブランド品でも超昔のモデルの流行にとっくに乗り遅れたヘッポコ品なのである。だいたい大手スポーツショップでも、ちゃんとした有名スノーボードブランドのウエアは、ブランド名をしっかり掲げて売っている。

「じゃあ、そんな無名ブランド物ウエアじゃあ、滑っちゃいけなの?」

そんなことはないけれど、スノーボードウエアは第一にファッション性重視。そのファッションにつきものなのは「ブランド」なのである。なかでも特に気をつけたいのが、有名ブランドのスタイルを真似たパクリ・ブランドなのである。これははっきり言ってヤバい。「オマエそのウエアどこで買ったのさ…」おそらくキミがゲレンデに出かけたとき、周りからはそんな視線を浴びせかけられるに違いない。蛍光色を使いまくりの派手派手なファッションとかあまりにもダボダボで短足に見えてしまうのも時代遅れ。最近はシルエット重視で、そんなにダラーッとダボダボのスタイルでは滑らないんだから。というわけで、流行のファッションはプロショップの店員さんに聞いてみたり、スノーボードの専門雑誌を見たりしてチェックすべし。ちょっと事前にチェックするだけでも「あ~こういう感じね」って違いが少しわかるはず。まあ、このへん好みもあるからってこともあるけど、少なくともゲレンデでモテたい人はウエア選びって大切だよ。たとえば、レストハウスなんかじゃキミの滑りのテクニックはバレないわけだから、勝負はウエアの着こなし具合にかかってくるわけね。

それに、スノーボードウエアには機能性も必要である。機能性とは何か?

まずは保温性である。暖かくなければ雪山でもツラいだけ。縫い目もしっかり防水されていなければ、最初はきっと転んでばかりの初心者スノーボーダーならなおのこと、ウエアの下がビショ濡れになってしまうことは確実。さらに通気性の問題。いくら寒い雪の上とはいえ、スノーボードは激しいスポーツ。だからウエアで密閉されたなかに熱がこもりやすいのだ。その熱を逃がしてあげられる通気性がなければ、ウエアの下は汗だくで、レストハウスでウエアを脱いだときに、ムーッと臭い体臭が周囲の人たちに不快感を与えてしまい、嫌がれてしまうなんてことにもなりかねない。ゲレンデで出会ったかわいい女の子と「さあ、これから楽しい食事と会話だぁ」ってときに、ウエアを脱いだ途端、女の子が冷たくなったんていうのは、80%はキミのオイニー(臭い)のせいだと思ってもらって間違いない。

特にスノーボードパンツには気を使うべきなのだ。パンツは防水性が悪ければ、中味のパンツまでびしょ濡れで、帰りのドライブにも支障をきたす。代えのパンツさえも必要になってしまう。スノーボードの後、パンツ履きかえる必要があるんなんてサイテーでしょ。それにスノーボードパンツのなかがムレたって、それを脱がない限りどうすることもできないなんて我慢できないよ。

きっと、ここで僕が言っているようなダサいウエアでも、上下それぞれ10,000円近くするものもあるはず。そんなものを買ってしまって、ゲレンデに行ってもやっぱり周囲のキツイ視線からは免れない。結局、上下で20,000円にもなれば、それでも大金にほかならないよね。慌ててシーズン中にもう一度ウエア上下を買い換えるなんてことにもハマりそう。だからこそ、慎重に選んでもう少しいいモノを買っておけばいいんだよ。

つまり、有名スノーボードブランドっていうのは、やはりそのブランドイメージを維持するために、開発にお金をかけたりして、機能もしっかりしたものを市場に流しているわけ。将来的にもスノーボードブランドとしての人気を獲得し続けるためには、それを買ってくれたユーザーに満足を供給しないといけない。逆に、テキトーな安売りブランドは「とにかく、コレが売れればいい」という安易な考えで、モノを作り、値段だけで勝負する。ブランド名の定着なんてことは、きっとさらさら考えてはいないのだろう。だから、そのブランドが来シーズンもまだあるかどうかなんかはわかんない。売れなければ、また来年新しいテキトーなブランド名をつけて売りまくればいいだけなのだから。まあ、インターネット上にはそういうものがわんさか流通しているんで、このメッセージを読んだキミは少なくともそこのところをわきまえて、お利口なウエア選びをして欲しいものだ。