今やスノーボードの歴史を知ってれば、ヒーローになれるかも
「スノーボードっていつからあるの?」
「もう35年以上前からかなぁ…」
「スキーとスノーボード、どっちが先?」
もちろんスキーに決まっているのだが、今やそれすらも知らない人がいてもおかしくないくらいに、スノーボードは一般的なウインタースポーツになっている。そもそも、最初からそんな状態であったわけでもなく、かつてはウインタースポーツの異端児的な扱いで、日本全国ほぼ人気のスキー場では「スノーボード禁止」なんて文言を掲げられ、滑走可能なゲレンデは超マイナーなところばかり。頭ごなしに「スノーボードは危ない」「ゲレンデに座り込み邪魔」「スノーボーダーはマナーが悪い」仕舞いには「不良のスポーツだ」と言われ、スキー場からの締め出し状態。しかしそんな状況にも関わらず、スノーボーダーは増え続け、スキー場も「これはヤバい」「スノーボーダーを受け入れないとお客が激減」そんな流れで、今やほとんどのスキー場でスノーボードは普通にできるし、逆にスノーボーダーの比率が多いスキー場も当たり前に多い。
そんなわけで、じゃあ、世の中を大きくひっくり返したそのスノーボードたるもののルーツは?というお話である。
スノーボードの原型がつくられたのは1970年代。もともとのアイディアの発端は、雪上のサーフィンであった。だからほとんど最初はソリみたいな感じのもので、それを使ってパウダースノーの上で雪上のサーフィンを楽しんでいたというわけ。
実際のところ、1980年代は「スノーボード」も「スノーサーフィン」と呼ばれることも多く、はっきりと「スノーボード」という名前が完全に定着したのは1980年代後半に入ってからである。実はここ最近、そのルーツとも繋がる「スノーサーフ」というスタイルが復活、かつて創世記にあったような形状の板を復刻させつつ、現在のテクノロジーと融合させて、新たなるパウダーライディングやターンを楽しむ流れも出てきているのだが、そんなことも踏まえてスノーサーフィン話なんかが、饒舌で語れたら、キミはもうヒーローになれること間違い無し。だから、たまに会話の中に「昔はさ。スノーサーフィンとか呼ばれていたんだよね」「雪山の斜面を波のフェイスにみたてて、ターンしてごらんよ。まさにサーフィンの乗り方じゃん」みたいに。
そうすれば、「コイツ、歴史も知ってるし、今の最新の流れも知ってる。昔からスノーボードをやってる血統書付の本物スノーボーダーか」っと周囲から羨望と尊敬を集めることになり、達人を装うことも可能である。ただし、ゲレンデに出た時にはそれなりの腕前を期待されるので要注意。
そんなときはゲレンデ横の壁にでも一発当て込んでサーフィン風に軽やかにターンを決めてほしい。そのくらいの技術は磨いておくべし、だけどね。。