世の中にはいくつかのタイプのショップがある

スノーボードプロショップ。お店は小さいかも知れないが、人気ブランドのスノーボード用品がいっぱい。それは、お店のオーナーや店員がバリバリのスノーボーダーだから、自分たちにとっても魅力的な商品を中心に置いているからだ。髪の毛の色や、タトゥーをしていても敬遠せず、何でも聞いてみるといい。意外とみんな丁寧にアドバイスしてくれる。初心者に対してのアドバイスもバッチリ。ボードにトラブルが生じたときなんかのアフターサービスもいい。それにサングラスやバッグ、メンテナンス用品などの品揃えも豊富なんだ。

『イケてるスノーボーダーになるためには、とりあえず安心。在庫が無くても注文できる場合もあり、いろいろ相談してみよう』

お次は、大型スポーツ店。フロアを分けて、スキーと両方扱っていたりもする。スノーボードフロアの品揃えは、プロショップほどマニア向けの商品ばかりではないが、人気ブランドはそれなりに揃う。しかしながら、ダサいブランド品も扱っているので要注意。初心者であっても、ちゃんと人気ブランドの商品を買いたいという意向をはっきり店員に言って、アドバイスしてもらおう。また、繁忙期にはバイト君もいてちょっと説明不足の場合もあるので注意しよう。

『買い物にはコツが必要。ブランド品でも少しは安くなっていたりもするが、人気商品はシーズン前に品薄になってしまう場合もあり、早めに購入しよう。あとはどんな店員に出会えるかが成功のポイントだ』

さらに、並行輸入物店。人気スノーボードブランドを並行輸入することによって安売りしている店。扱いブランド数も多く、価格も確かに安いのだが、店員も意外と知識がなかったりする。また、ボードのセッティングやアフターサービスの面が不安。この手の店の中にはシーズン前から出現し、シーズンが終わるとともに姿を消してしまうというとんでもない店もある。もし、ボードなどが壊れた場合なんていうときにはとっても困ってしまうことだろう。また、取扱商品はボード中心でウエアやアクセサリー類については品薄の場合が多い。

『初心者にはちょっとお薦めはできない。とにかくアフターサービスが心配だ。並行輸入品である限り、それなりのリスクは覚悟しないといけないのだから』

大型安売り店。何も知らない初心者を相手に、無名、不人気ブランド品やパクリ・ブランド品を扱う怪しい店。店自体は大きいが、魅力的な商品は見当たらない。ボードからウエア、アクセサリーに至るまで、怪しい安売り商品で埋め尽くされている。店員も知識に乏しいケースが多く、こういう店員が初心者を相手にしているかと思うと恐ろしい。

『この本を読んだ人は、ここではお金を使うべきではないね。どんな怪しいブランドがあるか、社会見学のつもりで出向いてみるのはいいけれど』

とにかく、本物のスノーボーダーになりたけれりゃ、まずはちゃんとしたスノーボードプロシッョップに行ってみること薦めるよ。そこではいい買い物ができるというだけでなく、スノーボードに関してのいろんな情報も得られるからね。

ちゃんとしたアドバイスと セッティングをしてくれないショップはヤバい

さて、買い物といえば、どこで買うかが問題だ。これまでにも書いているように、怪しい安売り店ではやっぱり買い物を控える方がベター。こういう店には、本物スノーボーダーはまったく興味を示さない。第一、そこには大して魅力あるものが置かれていないのだから。それに店員も「ホントにスノーボードのことよく知っているのかよ」とも思わせる知識の無さだったり。実際にそんな店員が平気で初心者にアドバイスしてたりするから怖いもんだ。

ここ最近、スノーボードを置いている店もかなり増えてきた。何しろデパートとかでも売ってるくらいだから、驚いてしまう。本当は初心者だからこそ、しっかりしたアドバイスが受けられるプロショップで買うべきだ。

なぜ?って、それは初心者は特にボードに関しての詳しい知識を持っていないわけなんだから、自分に合うボードなのかどうかを判断できないでしょ。それに自分がレギュラースタンスなのかグーフィースタンスなのかもわからないなんていう人だっている。もし、間違ってセットされてしまったら、例えば右利きのピッチャーが左利き用のグローブを使うようなもの。乗りにくさバツグンなのだ。だから、そういうことをちゃんとアドバイスしてくれて、自分にとってのベストのセッティングに合わせてもらわなくちゃいけない。それがいい加減なものだったら、きっとキミの上達はどんどん遅れてしまうのだから。

カッコ良くなりたいからスノーボード でもその格好じゃ「あー情けない」

だいたいスノーボードを始めるにはお金が結構かかるもの。いいブランドのものをウエアまでフルに揃えたら、それはやはり100,000円以上の買い物になってしまう。とはいえ「初めてスノーボードするのに、いきなりそんなにお金はかけられないよー」という人のためにも「最低でもこんな格好だけはしちゃいけない」というスタイルのポイントをあげておこう。ここにあるような格好をしてゲレンデにいたら、おそらくキミは周囲の冷たい視線を浴びてしまうはず。

まずは帽子、スノーボーダーはみんなだいたいビーニー(ニット帽)を被っている。もちろんそれは雪山が寒いからという理由もあるけど(当たり前か…)、ファッションでもあるわけ。耳が寒ければ、ビーニーを深く被って、ゴーグルでズリ上がらないように止めて防寒。だから、よくスキーヤーがしてるボアボアのついた耳アテなんかはお薦めしない。もうひとつ帽子を被っている理由には万が一逆エッジで大転倒して頭を打ってしまうなんていう時も、若干ながらもショックを和らげてくれるなんていうメリットもあるから。だから特に初心者の人は被るべし。ビーニーならブランド品でも3,000円~4,000円で買えるから。そして、わかってる人はそのかぶり方にも拘っている。とにかく避けたいのはビーニーとゴーグルの間に隙間ができて、オデコがむき出しになっているスタイル。

あえて言っておくと、ここで絶対被ってはいけないのが、フリース素材とかでつくられているバイキンマンみたいな3点トンガリタイプの帽子。「よーし、これで目立ってやろう…」なんて考えているキミは大きな間違いだ。それを被っているとゲレンデで冷たい視線で見られてしまうんだから。ゲレンデに行けば、キャップをかぶってスノーボードをしているカッコイイスノーボーダーも見かけるかもしれない。そんな彼に憧れて自分もいつもキャップをかぶってスノーボード。ちょっと待った!吹雪なのにキャップ!?たまーにいるんだ、そんなTPOをガン無視したスノーボーダーが。キャップにサングラスでカッコつけたつもりが、吹雪で下まで滑り降りてくる頃には耳は凍傷で目は涙目。そんなことにならないためにもTPOに気をつけたファッションスタイルでスノーボード楽しもう。

そして、ブーツのなかにパンツの裾を入れるのだけは絶対に止めること。スキーのパンツだと裾が狭くて仕方なくてそうなってしまうのかも知れないけれど、女の子とかでも裾をブーツのなかにしまい込んでしまっている人がいるわけ。結構、スノーボードのビギナーはこの裾処理がちゃんと出来ていないんで要注意。できれば、パンツは最低でもスノーボード用パンツを買うべきなのだ。「スノーボードとスキー両方するから…」なんて人でもスノーボード用のパンツを買うべき、スノーボード用のパンツでスキーをやっても誰も文句を言わないけれど、スノーボーダーはみんな心の中で文句を言っているのだから。それにできればしっかりと防水加工がされていて、ちゃんと裾がダブル構造になっているモノがいい。お尻や、足元が冷たいと練習するのがイヤになっちゃうんだから。

さらにジャケットだが、いくらマシなジャケットを持っていないからと言って、ゲレンデの売店で売っているようなゲレンデ名がプリントされたダサいポンチョだけは着てはいけない。おまけにスキーサークルとかでお揃いのウエアを着ていたりする人達がいるが、それをスノーボードでやったら、ダサいと言われるばかり。スノーボーダーのファッションは個性が第一。みんなで同じウエアなんていうのはかえって恥ずかしいと言われるだけなのだ。

そのウエアどこで買ったのさ!

とある大型スポーツ安売り店のスノーボードウエア売り場に行けば、いかにもスノーボーダー仕様みたいなウエアが沢山ぶら下がっている。神田のスポーツ店街なんかに行けば、お店の入り口に超お買い得なんていう手書きの看板を掲げ、スノーボード用らしいウエアも売っている。しかしながら、そうやって売られているモノのほとんどが、本物スノーボーダーに言わせれば「これ、ふざけんなよー、でしょ」みたいな、無名ブランドだったり、たとえブランド品でも超昔のモデルの流行にとっくに乗り遅れたヘッポコ品なのである。だいたい大手スポーツショップでも、ちゃんとした有名スノーボードブランドのウエアは、ブランド名をしっかり掲げて売っている。

「じゃあ、そんな無名ブランド物ウエアじゃあ、滑っちゃいけなの?」

そんなことはないけれど、スノーボードウエアは第一にファッション性重視。そのファッションにつきものなのは「ブランド」なのである。なかでも特に気をつけたいのが、有名ブランドのスタイルを真似たパクリ・ブランドなのである。これははっきり言ってヤバい。「オマエそのウエアどこで買ったのさ…」おそらくキミがゲレンデに出かけたとき、周りからはそんな視線を浴びせかけられるに違いない。蛍光色を使いまくりの派手派手なファッションとかあまりにもダボダボで短足に見えてしまうのも時代遅れ。最近はシルエット重視で、そんなにダラーッとダボダボのスタイルでは滑らないんだから。というわけで、流行のファッションはプロショップの店員さんに聞いてみたり、スノーボードの専門雑誌を見たりしてチェックすべし。ちょっと事前にチェックするだけでも「あ~こういう感じね」って違いが少しわかるはず。まあ、このへん好みもあるからってこともあるけど、少なくともゲレンデでモテたい人はウエア選びって大切だよ。たとえば、レストハウスなんかじゃキミの滑りのテクニックはバレないわけだから、勝負はウエアの着こなし具合にかかってくるわけね。

それに、スノーボードウエアには機能性も必要である。機能性とは何か?

まずは保温性である。暖かくなければ雪山でもツラいだけ。縫い目もしっかり防水されていなければ、最初はきっと転んでばかりの初心者スノーボーダーならなおのこと、ウエアの下がビショ濡れになってしまうことは確実。さらに通気性の問題。いくら寒い雪の上とはいえ、スノーボードは激しいスポーツ。だからウエアで密閉されたなかに熱がこもりやすいのだ。その熱を逃がしてあげられる通気性がなければ、ウエアの下は汗だくで、レストハウスでウエアを脱いだときに、ムーッと臭い体臭が周囲の人たちに不快感を与えてしまい、嫌がれてしまうなんてことにもなりかねない。ゲレンデで出会ったかわいい女の子と「さあ、これから楽しい食事と会話だぁ」ってときに、ウエアを脱いだ途端、女の子が冷たくなったんていうのは、80%はキミのオイニー(臭い)のせいだと思ってもらって間違いない。

特にスノーボードパンツには気を使うべきなのだ。パンツは防水性が悪ければ、中味のパンツまでびしょ濡れで、帰りのドライブにも支障をきたす。代えのパンツさえも必要になってしまう。スノーボードの後、パンツ履きかえる必要があるんなんてサイテーでしょ。それにスノーボードパンツのなかがムレたって、それを脱がない限りどうすることもできないなんて我慢できないよ。

きっと、ここで僕が言っているようなダサいウエアでも、上下それぞれ10,000円近くするものもあるはず。そんなものを買ってしまって、ゲレンデに行ってもやっぱり周囲のキツイ視線からは免れない。結局、上下で20,000円にもなれば、それでも大金にほかならないよね。慌ててシーズン中にもう一度ウエア上下を買い換えるなんてことにもハマりそう。だからこそ、慎重に選んでもう少しいいモノを買っておけばいいんだよ。

つまり、有名スノーボードブランドっていうのは、やはりそのブランドイメージを維持するために、開発にお金をかけたりして、機能もしっかりしたものを市場に流しているわけ。将来的にもスノーボードブランドとしての人気を獲得し続けるためには、それを買ってくれたユーザーに満足を供給しないといけない。逆に、テキトーな安売りブランドは「とにかく、コレが売れればいい」という安易な考えで、モノを作り、値段だけで勝負する。ブランド名の定着なんてことは、きっとさらさら考えてはいないのだろう。だから、そのブランドが来シーズンもまだあるかどうかなんかはわかんない。売れなければ、また来年新しいテキトーなブランド名をつけて売りまくればいいだけなのだから。まあ、インターネット上にはそういうものがわんさか流通しているんで、このメッセージを読んだキミは少なくともそこのところをわきまえて、お利口なウエア選びをして欲しいものだ。

3点セット29,800円の落し穴 あとで絶対に後悔する安物買いは止めるべし!

「スノーボードって意外と高いんだよねぇ」つい最近までこんなことが言われていた。事実、スキーではセット売りの特売が常識だったのに対して、スノーボードはまだまだ定価近くで売れる人気商品だったのである。いわゆるスノーボード業界のバブル期とでも言うべきかなんていう時代。しかし、その状況を見て、どこのメーカーも鼻息荒く、どんどんアメリカやヨーロッパのメーカーから輸入し、ショップへと流通させた。その結果、いわゆるスノーボーダーにとってあんまり魅力的ではないB級、C級ブランド品が多数日本の市場へと登場したのだ。今や様々なブランドが流通し、なかには近隣国の3流(いや、4流~5流かも?)工場で超低コスト品にポコッと、なんかそれっぽいブランド名を貼付けただけのなんちゃってブランド品も、インターネット上で流通するようになっているっていうわけ。「まあ、何でも乗れればいいや」っていう人はそういうものでも間に合ってしまうんだろうけれど、やはりゲレンデでモテたいと思うんだったら、そこは拘るべきところ。スノーボードっていうスポーツはそんなに難しいもんじゃなくて、何となくすぐに滑れるようになって、そうすると誰でも一応サマになっていうスポーツなんだから「初心者だから最初は何でも、、、」って気持ちじゃなくて、それなりに「いいね」が付くモノをゲットして「上達=モテる」に結びつけた方が、お利口さんっていうわけだ。

ここでは怪しいセット商品の話しをしておこう。僕らが買い物をする上において値段が安いものを手に入れるのに越したことはない。しかしながら、結局のところ、怪しいモノに手を出すと後になって後悔することになってしまう。最初は憧れのスノーボードを手にした喜びにそんなことも気付きはしないのだが、怪しい店員の言うままに買わされたようなそのセットは、本物の有名ブランドのスノーボードセットである確率は皆無に近いのだ。 

「あのぉー、初めてボード買うんですけど…」

「そう、予算はどれくらい?」

「うーん、やっぱり安いのがいいんですけど…」

「じゃあ、コレなんかどう? 今セール期間中で3点セットでこんなに安くなってるんだよ」

「これ、初心者でも大丈夫ですか…」

「もちろん、初心者レベルならこれで十分。今年コレで練習して、上手くなったら、いいモノを買えばいいよ。レンタルボード何回か借りると思えばコレを買った方が絶対にお得だよ」

はっきり言って、これが落し穴である。

確かに3点セットで29,800円、いやここ最近では19,800円なんていう値段も珍しくない。この激安感、ユーザーにとっては超魅力的な価格なのかも知れない。しかしながら、それは決して安いと言えるものではなく、本物スノーボーダーからすれば、それくらいの価値しかないヘボセットなのである。

なぜ、ヘボセットなのか? 大体そのセットの内容はこうである。まず、スノーボード。どっかの近隣国の3流工場でテキトーに大量生産されたほとんどクォリティ無視のスノーボードの型をした板きれに過ぎない。おまけに重量が重いものだから、初心者にとって決して使い易いなんてこともなさそううなのである。さらにきっとグラフィックは今の流行に逆行するかのようなダサいデザインであることはまちがいない。まあ、それでもターンは出来ないことはないんだけど。2~3回滑るとエッジが剥がれるなんていうトラブルはあるかもね。

次にバインディング。第一に重い。ただ単に強度を出すためには頑丈に作るべしというポリシーだかなんだか知らないけれど、重たいだけ。それにバインディングのバックルのしめにくさは覚悟しないといけないようなもの。おそらく使い始めてすぐにその煩わしさにイヤ気がさしてしまうことだろう。さらにバインディングの信用性も疑わしい。まあ、基本的なプラスチックの強度も怪しいものがあったりするね。最終的には滑走中にバインディングがいきなり外れて大転倒! スノーボードにおいてバインディングがいきなり外れるっていうことは、かなり危険。その結末は骨折かも知れない…。

最後にブーツ。どこで作られたかわかんないようなヘボブーツ。なかには○◯製なんていうものもあったりするらしく、一体成形で軽いモノもあるらしいが、スノーボードに最も大切なホールド感はあまりなく、ブーツのなかで足が動いたり、何度か使用するとすぐにヘタったりしてくるものが多い。ブーツもスノーボードのギアにおいては非常に乗りやすさを左右する大切なものだ。おまけに防水性が悪く、1日滑った後の足の臭さはきっと人一倍になることだろう。

それでも、どうしてみんなそんなヘボセットを買ってしまうのだろうか?それはやはり、買う側のキミに知識が無さ過ぎるからだろう。スキーの安売りセットの感覚とスノーボードのそれはちょっと違う。スキーは超お買い得セットであっても、そこそこのブランドであることが多い。それにスキーのブランドはわりと一般的にも馴染みのある名前だったりする。しかしながら、スノーボードだと初心者にとってはほとんどが初めて耳にするブランド名ばかり。例えばボードは一応ブランド品でも、ブーツやバインディングは怪しい品、とかね。きっとそのなかに埋もれてしまうと、どれがいいものかも判断できなくなってしまうようなのだ。3点ヘボセットはそんな無知の初心者を格好のターゲットとした商品なのである。

「レンタルボード何回か借りると思えばコレを買った方が絶対にお得だよ」という言葉にも、惑わされてしまうのか?

今や、レンタルボードは湯沢あたりのスキー場が密集しているところなら、1日\2,500ほどで借りられる。だいたい初心者は「本当に自分がスノーボードをできそうかどうか?」に不安があるために、どうしても最初に大金を払っていいモノを買ってしまおうという勇気がでないのかも知れないが、それならば1回レンタルボードを借りて試してみることを薦めるよ。できれば、スノーボードスクールに入るべきだね。そうすれば「自分もスノーボード出来そう。面白いな」って必ず思うはずだから。それからお店にボード一式を買いに行くようにすればいいんだよ。

というわけで、この本を読んだキミは、絶対にそんなヘボセットに手をだしたらいけないよ。そんな用具を持ってゲレンデに現われても、横目でチラリとチェックされて「こいつダサいなぁ」って思われてしまうだけなんだから。そんなモンなんだよ。気をつけて。

「あー、すっきりした。これ、みんなに教えたかったんだよなぁ」

カッコイイスノーボーダーのギア選び

「スノーボーダーってモテそう」そんな動機ではじめた諸君、ギア選びには気をつけたまえ。

安さを重視してなんとかメッセとか大型の催事で買うべからず、催事では安さを追い求めたダサいウエアや外国産の低クオリティなギアがいっぱい。

実際はその中にもちゃんとブランドモノは置かれているんだけども、わけもわからず突入すると、どれがカッコ良いブランドなのかを判断出来ずに「ダサい」ものを選んでしまいがち。

そんな罠が大型の催事には潜んでいるので、要注意!! そんなギアを揃えてスノーボードをはじめても、ダサい道具を使ってたらやっぱりモテない訳。

ゲレンデで誰よりも早く、羨望のまなざしを浴びるためのギア選びのコツを教えてあげるよ。それさえちょっとわかっておけば、あとはご自由にどうぞ。好き放題ゲレンデでカッコ良いとアピールしまくればいい。

「スノーボード」って呼ぶのがカッコイイ!?

巷でよく言われる「スノボ」とか「スノボー」って略、もちろんそれもアリ。でも本物のカッコイイスノーボーダーはみんな「スノーボード」って言うんだ。

まあ、自分の目や耳で確かめてみよう。まず、テレビである。テレビでもちょっとバラエティ色の強いスノーボードをネタにした番組なんかでは、平気で「スノボ」「スノボー」って使っていたりする。だけど、少しまともな感覚で作られている番組では「スノーボード」って言ってるよ。オリンピックの番組なんかでは、もちろん「スノーボード」って言ってるからね。

もうひとつ。「ボード」って略してる言葉もよく聞くんだけど、そいつもアリなのかな?一概に「ボード」って言ったって、いろいろあるわけ。「スケートボード」「サーフボード」「ボディボード」さらに最近では「マウンテンボード」なんてのもある。そういう横乗りスポーツのツールにボードという名前を使ってるわけであって「ボード」=「スノーボード」ではないってこと。スノーボーダーのなかにはスケートボードやってたり、サーフィンやってたりする人も多いわけ。だから、みんなキチンと区別してるんだ。「ボード」って言われたって「それなあに?」ってわかんないじゃん。だから、やっぱ変に略したりしないで「スノーボード」っていうのがホンモノっぽいよね。ちょっとそんなことをアタマに入れて、さらりと会話してみることで「おっ、この人ちゃんとわかってるね」って思われるよ。やってみて。

まったく、ダサいスノーボーダーが多すぎるぜ

いよいとスノーボードのシーズン突入!

毎年なんかこのくらいの時期になると、僕は心が高鳴ってしかたない。かつてはスノーボードバブル時代と呼ばれ、あの今は亡き千葉県は船橋ららぽーと前にそびえ立つ巨大冷蔵庫(インドアゲレンデ)ザウス(現在跡地はIKEAと化す)で湾岸エリアでもウインタースポーツを楽しんでしまえるという環境にも恵まれ、こぞってスキー場にスキーではなく、スノーボードを持った初心者で溢れかえっていた頃をちょっと懐かしくも思い出しつつ、今年はどんな冬になるだろうか?に夢を膨らませる、なんて日々。時は流れ、スノーボードでも日本がオリンピックでメダルをとるほどの実力をつけ、気がつけば定番のウインタースポーツになっている。もう、ブームということではないが、でも、スノーボードはやはり確実にスキーよりも若者に好まれ、おしゃれで、カッコ良いスポーツであることには変わりない。

今やスノーボードなくして、日本の冬は語れない。まあ、あの有名芸能人やアイドルたちもスノーボードにハマッていたり、みんながやりたいスポーツであることは間違いない。そして、今だにモテるスポーツ、美容院とかで「この週末はスノーボード」なんて話をちょっとかわいい系の美容師のお姉さんにするもんなら、「いいなぁ」「私はお休み、火曜(実は火曜は関東だけで、他エリアは月曜らしい??)なの」「俺、火曜休めるよ、一緒に行こうか?」「えっ、嬉しい、ぜひ♥」なんて展開は夢物語ではないのである。

そんなわけで、スノーボード。しかし、今や定番になってきたということは、完全なる右も左もわからない初心者さんではお話にならないわけで、せめてもこの文章を読んでいただいている諸君には「できる」スノーボーダーを装って、ゲレンデでもクールに振る舞って欲しいのである。勘違いしないで欲しいのは、決して上手くなることばかりにとらわれなくっていいこと。スノーボードの腕で競い合うには、もうこの道何十年なんていう僕みたいな拘りの偏屈おやじらが、意外と我もの顔でカッ飛ばしていたり、嫁に行き損ないそうな四十のボーダー(ボーダー違いか!?)ラインを超えるかの歳のスノーボード上手いわよお姉様方が華麗にターンを描いていたりと、そうそう目立てるものではない。

しかし、そこで諦めなくていいのがスノーボード。スノーボードはスポーツでありながらも、重要な部分がそのファッション的な要素にあること。だから、誰でもおしゃれなウエアをビシッと着こなして、良さげなボードをヒョィっと持って、苗場あたりを徘徊すれば「あ~この人イケてるわ~♥」という異性の視線を獲得することも可能なのだ。まあ、それには、それ相応のノウハウと、そういったアイテムを買うための資金が必要にはなるものの、そんな情報とマネーで、自分の格付けをググッとアップさせられるんだったら、安いものだと思うべきだろう。

大体、自分磨きには金をかけろは鉄則で、バブル時代は自分の持ち金以上のコストを費やして、自分に投資したもの(いや、異性への投資も惜しまんかった!)だ。それも、今や新幹線も便利に使えるわけで、車がなくても、おしゃれなスノーボードアイテムがありさえすれば、新幹線直行で行けるGALA湯沢あたりに異性を誘ってラブラブモードでスノーボードに行き、モテ路線を突き進むことができるのだ。あとは雪が無くならない限り、週末にそんな幸せな日々を続ければ良い。

と、暴走し始めると、持ち前の軽いノリが止まらない僕だが、この世界でダテに長生きしているわけではなく、それなりの優れた(自分でいうな!)ノウハウを所有し、それを伝授した人たち何組にも幸せを提供している実績もあるわけ。

これから僕が伝えることは、この冬にキミを幸せにするためのお話だと思ってもらってもいい。実際するのは、スノーボードの話だけど、このスノーボードっていう遊び、スポーツには幸せがいっぱい詰まっているっていうわけだ。こいつは僕も自信を持って言えること。ただ、この話をどう活かすかは、キミ次第。

じゃ、幸運を祈る!

by ジェイミー鈴木+
(2015.11.13)